2023.10.25 07:08穂高健一さんの「神峰山」を読む。田舎である大崎上島、木江(きのえ)のことを書いた穂高健一さんの「神峰山」を読む。著者の祖父が大崎上島の中学教師で大崎上島の歴史を調べていたそうだ。アルバム「おちょろ心中」の制作にあたって、もう一度田舎のことを調べてみようと思った。ネットではいくつか訪問レポートがあったり、歴史を紹介している記事がある。その中で2017年頃、有志が集まって上島の神峰山にある小さな地蔵を保存する活動の記事があった。確かに神峰山には小さな地蔵が点在している。(その数、数百と言われる)実はあれは1体1体が「おちょろ」と呼ばれる女郎の無縁仏である、と書いてあった。これは地元の人間でありながら、全然知らないことでショッキングだった。この活動に参加していたのが穂高健一さんで、木江の過...
2023.08.24 05:21書店に行って2冊購入。今、テレビでゴジラのフィギュアが付いてる月刊誌のCMがやたら流れている。初回税込¥990で1984年ゴジラのフィギュア付き。僕がゴジラや特撮系が好きなのを知ってるカミさんにそそのかされて買ってしまった。どうせぺらぺらの軽〜いなんちゃってフィギュアだろうとタカをくくっていたのだが、大きさの割にずっしりと重量があるのに驚かされた。1984年ゴジラなんだけどなんだか70年代のゴジラっぽい。本の表紙を飾るフィギュアの写真は、なるほどいかつさが滲み出てるのだが実物はちょっと雰囲気が違うぞ。70年代の犬っぽいというか、赤塚不二夫がデザインしたようなコミカルさが出てるゴジラにも似てるんだが...。60、70年代のゴジラで育ってきた僕にとってはこれこそゴジラなのでちょ...
2023.04.29 11:37萩尾望都『百億の昼と千億の夜』中学生の頃は「マカロニほうれん荘」とこの「百億の昼と千億の夜」を読むために少年チャンピオンを買ってた。「百億の昼と千億の夜」の前には真崎 守「エデンの戦士」の連載があって(これも壮大なSFだった!)、連載終了後、同企画の続きとして登場したのが「百億の昼と千億の夜」だった...と記憶してます。ところが、「百億の昼と千億の夜」は明らかに少女漫画であることがわかったし、当時の男の子としては違和感が半端なかった。絵がなんかナヨナヨして気持ち悪い...といった印象。それでも、読み進めていくうちにスケールのデカさ、壮大に打ちのめされたというか。一番ショックだったのは、「闇」、「悪」とされていたものが実はそうではない...という発想。これはいろんな意味でショックだっ...
2023.04.10 14:58「赤色エレジー」の解説動画今面白くてハマってるのが Youtube「好事家ジュネの館」というチャンネル。先日の映画「ざくろの色」の解説動画を探してたどり着きました。大変わかりやすく面白い解説なので、ついつい他の解説も見てます。いやぁ〜、すっごいなあ。こんだけ知ってたら偉そうなこと言いそうになりそうだけど、すごく好感持てる。基本、ゴスロリの方だと思うんだけど、(僕はゴスロリは全然興味ない…。近くにいたら避けるタイプ…だと思ってる。 全然否定はしませんよ。そんなん何やろうと自由やん)それでも共感できるな。今のところ。^_^;で、見つけたのが「赤色エレジー」。あがた森魚で有名な曲ですね。僕は曲の方が先で、後になってガロで連載された漫画と知りました。解説は作品に対して愛情が感じられて、...
2022.01.11 02:15小林秀雄をちょっとだけ読んでみた。高校卒業するまで読書という習慣がほぼ無いに等しい人間でした。卒業後は京都で浪人生活したんですが、勉強そっちのけでレコード屋、大きな書店や古本屋に入り浸り。 さすがは都会!品数が違うぜ!^_^元々本には興味があったし受験対策で必要なこともあって沢山本を読むようになりました。(読解力は置いといて。^_^; )読了後の充実感はあったので、読書を嫌いにはなりませんでした。(実際、今もいわゆる読書家の人ってカッコイイと思ってます)受験対策で有名なのが、小説では夏目漱石、森鴎外などありましたが、評論では小林秀雄がダントツでした。「無常という事」、「モーツァルト」、「Xへの手紙」とか。それで僕も文庫本を買ってみたんです。ワ・カ・ラ・ン!!何書いてるかサッ...
2021.12.16 15:05石牟礼道子「魂の秘境から」以前図書館で借りた、石牟礼道子 著「魂の秘境から」より 印象に残った箇所を。音声入力、変換して文章にしたせいで、ヘンテコな箇所がいくつかありました。多分、こうじゃないかな?という適当な修正をしました。変換ミスも多々あると思います。原文と異なっている場合はそのためのミスです。八幡様へのお参りが済んで帰り道、船津の渚で白衣を着た人々が川の中に入り海水と水が混じり合うあたりでお祈りを始めるのを見た。何事かつぶやいていた。その光景を立ち止まって見ている人たちもいた。「なんじゃろうかね」と母が言う。「黙っとれ。らい病の人たち話ぞ」らいと言うのは差別語で、今はハンセン病と言わねばならないが、当時はそんな呼称は知られておらず、私の親たちも使いようがなかった。&nb...
2021.12.11 16:34「空中都市008」BOOKOFFにて文庫本 小松左京「空中都市008」を発見。¥110なり。70年代にNHKで放送された人形劇の原作本です。主題曲は冨田勲 作曲、歌は中山千夏。曲全体にフランジャー効果付けたり、冨田さんやりたい放題!ファンにはたまらんですね。未来の建築物や乗り物などデザインが素晴らしい。爆発の映像が凄くリアル。 人形の表情も大好き。子供向け人形劇にしては大変凝った作りで、サンダーバードに対抗意識があったようです。映像は全話残っておらず、DVDで発売された回のみなのが残念。小松左京はいくつか子供向けの読み物を書いていますが、これもその一つ。文庫本の序文に書かれていますが、21世紀を人間の努力と科学で希望に満ちた、理想的なユートピアとして描いています。大阪万...
2019.05.26 17:38江戸川乱歩「小学8年生」という雑誌があります。当然、小学生向けの内容ですが、その中で古今東西の有名人(あえて偉人とは言わないぞ)をアクの強い画風で描いている漫画があります。なかなか反骨精神があって気持ちのよい描き方をするので、これを読みたいがために「子供に読ませる」...という理由で買ってます。^^;今月が「江戸川乱歩」だったんですが、大変面白い。江戸川乱歩が横溝正史に編集者の仕事を紹介したそうです。横溝正史が江戸川乱歩の担当になって原稿取りに行ってたんですねー。江戸川先生たびたび締め切りに間に合ないことがあり、しょーがないので横溝正史が自分の作品を江戸川乱歩の名前で掲載しちゃったとか。横溝正史さん、さぞかし困っただろうなあ。というか鍛えられてるなあ。面白そうな...
2019.05.08 15:38本を読んでみようかと。自分は全然読書家なんかではないんだけど、「本を読む」という行為はすごくカッコイイものだと思っている。親しくさせていただいている尺八プレーヤーのKさんは本が大好きで本がないとダメ!と話してくれた。そんな話を聞くだけでKさんが大変魅力的に見えてしまう。今、親しくさせていただいてる皆さん、かなり読書をされている方が本当に多い。自分ももちろん本は好きではあるんだけど、読もうと思う気持ちと実際読むとなるとこれが違ってくる。 なかなか読み進めることができない。 「早く読めるからいいというものではない。じっくり吟味しながら読む」という方もいらっしゃった。 最近は特に読書をしていないのに気がついて、これではイカンとブックオフに行って良さそうな文庫本を3冊買って来た。五...