中学生の頃は「マカロニほうれん荘」とこの「百億の昼と千億の夜」を読むために少年チャンピオンを買ってた。
「百億の昼と千億の夜」の前には真崎 守「エデンの戦士」の連載があって(これも壮大なSFだった!)、連載終了後、同企画の続きとして登場したのが「百億の昼と千億の夜」だった...と記憶してます。
ところが、「百億の昼と千億の夜」は明らかに少女漫画であることがわかったし、当時の男の子としては違和感が半端なかった。絵がなんかナヨナヨして気持ち悪い...といった印象。
それでも、読み進めていくうちにスケールのデカさ、壮大に打ちのめされたというか。
一番ショックだったのは、「闇」、「悪」とされていたものが実はそうではない...という発想。
これはいろんな意味でショックだった。
イエス・キリストが悪役的な描き方されてるなんて。
自分にとってはその後に知ることになるロック・オペラ「ジーザス・クライスト・スーパースター」に繋がってくる。
通っていた中学校では、僕らの時だけかもしれないが、新約聖書が各自に配られた。
多分、どこからか寄贈されたんだと思う。
おかげで新約聖書を家で読むことができたのは、すごく良かったと思う。
その後、チャンピオンで「百億の昼と千億の夜」を読むことになったので、これは強烈だった。
だいぶ後になって原作の光瀬龍「百億の昼と千億の夜」を読んだけど、漫画版ほどのインパクトは感じなかった。というか、自分には文字だけでは想像だにできない世界なんですね。
あれを絵として可視化してくれた萩尾望都さんって本当にすごい漫画家だと思う。
この漫画がきっかけで阿修羅像を目当てに奈良の博物館へ行ったなあ...。
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