ローランドのビンテージシンセをコンパクトにして復活させた「ブティック」シリーズの一つ「JP-08」。
「Jupiter-8」の復刻版になります。
「Jupiter-8」には思い入れがありました。
学生の頃は「System700」をメインに使っていましたが、他に誰も使う人がいなかったのでほぼ私物化。「System700」ばかり使っていたんです。
そんな時、先生から「他のシンセも使ってみなさい」と言われて学校にあるシンセをいくつか触ってみたところ「System700」と同じような音を出していると感じたのが「Jupiter-8」でした。
数年前「ブティック」シリーズで「JP-08」が出たので久しぶりにシンセを購入。
当時は動画サイトで「JP-08」を使ってる動画をよくみていたのですが、気になる動画は全然見つかりませんでした。
動画を見る限り、シンセとしてはものすごく平均的な音しか出していないんですね。
購入当初、音を聞いた感想は「まあ普通のシンセサイザーだよなー」...な感じでした。
特に他のシンセサイザーとの違いがよくわかりませんでした。
フロントパネルに沢山あるツマミはマニアを喜ばせるデザインですが、小さい!!
操作するのに慣れが必要です。
いやいや、慣れたらなんとかなる...という問題でもないかもしれない。
この狭いフロントパネルにタッチスライダー式のピッチベンドとモジュレーション・コントロールが左にドカンと付いてます。
付いていれば付いているで便利なんですが、個人的にはこれの代わりにポルタメントとかアルペジェーターを取り付けて欲しかった。
(アルペジェーターはオリジナル実機には付いている機能ですが、「JP-08」では省かれました!)
動画サイトのブティックシリーズの紹介では「JP-08」よりも「JU-06A」や「JX-03」の方が多い気がします。
MINI MOOGをコピーした、同じくブティックシリーズの「SE-02」が異常な高値になってたり...。
うーん、世間は「JP-08」を評価してないのかなあ...。
なので、積極的に使うことはありませんでした。
ライブでは、この後手に入れた「JD-800」を復刻した「JD-08」の方をよく持ち出していました。
それでも、自分の持ってるアナログモデリングの中ではしっかり太い音してるのが分かったし、小さくて操作しにくいながらもスライダーによるリアルタイムの音の変化が面白くなってきました。
そして、先日の即興演奏で使ってみて感じたのは「いい音出すなあ!」でした。
正直、リアルタイムの操作でいろんな効果が出せて、コンパクトで運搬にも便利だから...という理由で持参したのですが、「JP-08」なめてました...。
まあ、厳密に他と聞き比べたわけではありませんから、他のシンセでも同様の効果はあるかもしれませんが、それでも間違いなく満足できる音を出してくれました。
「こんな音出るんだ」と、使ってて嬉しくなってしまった...。^^)
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