機材の思い出。 Ensoniq VFX-SD (2)

「VFX 」と何が違う?

シーケンサーが追加されて、これ1台で楽曲制作が出来るというものでした。

雑誌広告には、上から見下ろすアングルでおにーちゃんが「VFX SD」を使って何やら作曲してる光景が大きく掲載されていました。

今思えば何かオシャレなこざっぱりした環境…。

うちとエライ違いやな。^_^;

シーケンサーが追加された分、ボタンが増えてさらにゴツい印象に。

キーボード・マガジンでは引き続き好評でした。

ええなぁー。^_^;

で、とうとうローンを組んで購入したのです。


この時期より少し前ってシンセサイザーにエフェクターが付いてるだけで「すげー」と思ってた時期だったかと。

自分の中ではシーケンサーとマルチエフェクターが内蔵されたいわゆるオールインワン・シンセはKORGの「M1」が市民権を得た第一号だった気がします。


実際使ってみて思ったのは...エディットしにくい。

エンベロープの設定が手強かった記憶があります。

それからストリングスの音が個性的すぎて、冨田勲サウンドの壮大なストリングスとは全然違いました。

フィルターはレゾナンス上げても発信のような効果はなし。

代わりにレゾナンスを上げた時の波形が用意してあり、これを使って「ビヨ〜ン」な音を作るという…。

今聴けば、個性的で面白いんですけどね。当時は...。

(一つ前の製品「SQ-80」ではレゾナンスの効果はできたはず。あれはアナログ・フィルターだったかな)

シーケンサーも使いづらかった...。ちょっとは頑張ってみたんですが、明らかにMACでDigital Performer使ってる方が効率的でした。

田舎に帰省した時に持って帰って、ちょこっと使ったくらいかな。


とは言っても中低域の評価は高いものでした。

ピアノ、ベース、ドラムなどはしっかりした音で、スタジオの人は褒めてましたね。

VFX SDやJD800を使って作った作品をYAMAHAの「テープサウンズ・コンテスト」に応募してみたんですが、見事広島グランプリ。全国では佳作に入りました。

そんなVFX SDも売ってしまいました。

理由は何だったかなあ...。

小林義男 Yoshio's Ownd

広島県安芸郡府中町在住のミュージシャン 小林義男 の情報発信サイト DTMレッスン、レコーディング、演奏やってます。 自主制作CD販売中。