NHK朝ドラ見ていてどーにもイライラするので、今までこんなことを書くことなどなかったけど、思い切ってあえて書いてしまうぞ。 個人の感想なのでファンの方は怒ってはダメ。
このドラマがターゲットとしていない人間がほざいてるなー、程度で。^^)
朝ごはんはほぼ僕が担当してるので(自然とそうなった)朝6時半には台所に立つ毎日。
カミさんが日勤の場合6時50分には出勤、子供を7時15分までに送り出した後、NHK BSで「おしん」を見る...。
専門家でもないから偉そうなことは言えないが、よくできたドラマだと感心してしまう。
とは言え、橋田壽賀子的家父長制度な雰囲気には辟易してるので手放しで褒めるつもりもないんだけど。
それでも「おしん」は当時の世相や風俗を忠実に再現しようとする努力が感じられて好感が持てる。 歳取ったせいか涙もろくなって、ついついホロリとくる時もあったり。
そんな気分で7時半から今放送中の「なつぞら」に突入。 気分は一変する。
「なつぞら」って日本の戦後のアニメーション制作で頑張ってきた女性を題材にしたドラマということで、すごく興味があった。
ネットでどんな女性を題材にしたのか調べたりもしました。
子供の頃は見れなかった東映のアニメ映画のほとんどをこの方が関係していたのでビックリ。
他にも、東映という所はかなりブラックだったようで、東映での女性の待遇改善に頑張ったようなことが書いてありました。
おおー、そういうことをやるのか! と期待してました。
最初は終戦直後の大変な時代を割としっかり描かれてたので好感持てたんだけど。
どうも気に入らないのが最近放送してる昭和30年代。
あまりにもノスタルジー指向が強すぎて、ロマンチックに描きすぎてないか?
ものすごくポップでおしゃれな街ってどーなんよ。
あの頃って、タンやら立ち小便やら、ドブ板、きったないハナタレ小僧、おっぱい丸出しで子供にお乳をあげるお母さん、ポイ捨てのゴミ、公害...あげればキリがないものが全くない。
人物が着てる服もどーなの? とにかくおしゃれな傾向が目につく。あんなの着てたか?
「このドラマは30年代を今の若い人にも共感できるようポップな感覚で描くのだ!」
というのなら、「その程度かい」ということなんだけどね。
この若者共感指向は人物の性格にも当てはまってる。
まず、主人公のわがまま、乱暴な言動は、人を傷つけることなく、結果的に全て共感と理解を持って周囲の全ての人に受け入れられている。
そんなことあるわけないじゃん...。
他人に対しての暴言も翌日の回にはスッタモンダもなく許されてる。普通なら大変なことになるだろうに。
若者が大人以上に人生訓を説く。 そういうのもアリかと思うが、それならばその人物がそういう考えに至る行程を描くべき。 それがないので、唐突に偉そうなことを言い出すので見てるこちらは違和感ばかり。 えーこと言うけど、なんでお前がそんなこと言えるの?いろんな人生経験あるのか?哲学でも勉強しとったんか?
それは主人公の描く絵にも言える。
あれ、30年代に描かれるキャラやデザインじゃないよ...。
「白蛇伝」や「のらくろ」とかの時代でしょうに。
普通に今の人が描く絵じゃないかと。 見るたびに「手を抜いてるなー」と思ってしまう。
ああいうデザインを描かせることで抜きん出た才能を持っていると思わせたいんだろうか。
知らない子が見たら「あの手のデザインって戦後からあるんだー」って思うんじゃないかと心配。 これについても、せめてそのデザインを描くに至る工程を描いていれば納得できるのに。
技術について職人的な厳しさや師弟関係が見えてこない。
簡単にそこに到達してない?
「おしん」とは真逆の世界ですね。
技術を教えられるところは申し訳程度にあるにはあったが、それだけでは説得力があるはずもなく。 基本的に努力は描いていない。
生まれながらの才能のように済ませてる気がして。
新人が上司に向かって平気で生意気なこと言ってる。
あの時代にこれやったら...と思うとゾッとする。
しかも生意気なことを言う奴がたいした失敗もせずに順調に仕事をこなして評価される。
これ、若者向けに考えられたシナリオのような気がして。
と考えると、これってアニメ的な描き方だ...というのは行き過ぎ?
登場人物はほぼ同年代の連中が動き回ってる。
年配もいるが、あえてアニメ的な感覚で捉えれば、同年代が仮装してるような感覚。
ついでに言うと、時間稼ぎとしか思えない本筋に関係なさそうなストーリーが目につく。
シナリオの仕事している専門の人が見たら、このドラマってどう思うんだろう。
素人のイジワルなツッコミにでしょうか...?
ということで、僕にとっては不自然極まりないのが今のNHK朝ドラ。
とにかく、僕のような人間を対象とするドラマではないことは確か。
なので、いくら文句言ったところで筋違いかもね。
ターゲットは普段朝ドラを見ない世代、アニメに馴染みのある世代ということか。
そんな世代にアプローチすることを第一としたと思うので、生活の過酷さ、世相、リアルな描き方は極力無し、同世代に近い人間だけで進行するドラマになったのか。
北海道、十勝についての描き方も随分いい加減だったみたい。
過酷な部分は極力避けて描くという姿勢ということか?
《 リアル 芸能 ルポ 》 明日から放送、朝ドラ「なつぞら」。追及・第1弾。地元、十勝の歓迎ムードの裏に潜む「厳実」。そして、早くも宣伝写真観ただけで、夏空曇る、エイプリルフール・ドラマのテキト~さ
https://blog.goo.ne.jp/realpress555/e/dd2a53dad962ef0c2de3c36a449ccc67
加筆 :9月11日
まだまだ続いてる「なつぞら」。
この番組見ながらボヤくのが習慣化するくらい内容のイライラ度も絶好調。
ネットでも多くの人がこの番組に文句言ってますね。
皆さんツッこんでいらっしゃるのが、「周囲の人が主人公を快くサポートして順調な生活を送ってる」「主人公の性格描写。言動に問題」「苦労、努力が見えない」。
ほんと。最近個人的に感じるのは...主人公は自分に対して好意で言ってる発言にも文句を言ってる場面が多々見受けられる。立場を上に置きたい、あるいは「自分はお前らより苦労してんだ。お前らより物事わかっとる」的な気持ちの現れなんだろうなあ。
また、どんなに立派なこと言っても、それを言わせるだけの過程が描かれてないので「キレイゴト言ってるなあ」と思ってしまいます。すごく薄っぺら。もう、しらじらしい。
脚本家、大丈夫か?
ターゲットが違うんだから、文句言ってもしょうがないんですけどね...。
「なつぞら」ファンの人、本当にごめんなさい!
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