BOOKOFFにて文庫本 小松左京「空中都市008」を発見。
¥110なり。
70年代にNHKで放送された人形劇の原作本です。
主題曲は冨田勲 作曲、歌は中山千夏。
曲全体にフランジャー効果付けたり、冨田さんやりたい放題!
ファンにはたまらんですね。
未来の建築物や乗り物などデザインが素晴らしい。
爆発の映像が凄くリアル。 人形の表情も大好き。
子供向け人形劇にしては大変凝った作りで、サンダーバードに対抗意識があったようです。
映像は全話残っておらず、DVDで発売された回のみなのが残念。
小松左京はいくつか子供向けの読み物を書いていますが、これもその一つ。
文庫本の序文に書かれていますが、21世紀を人間の努力と科学で希望に満ちた、理想的なユートピアとして描いています。
大阪万博が掲げたような進歩と調和が人類にもたらされた世界。
「21世紀というのは、きみたちが、ちょうどきみたちのおとうさんやおかあさんくらいの大きさになったころ ー もうちょっと年をとってるかな ー とにかくそんなころのお話です。
世界中で戦争はなくなり、病気もほとんどすぐ治るようになり、まずしい人たちもいなくなっているでしょう。 もしきみたちがおとなになっても、まだそんな世界ができていなかったら ー きみたちでつくってください。(ちぇっ、むかしのおとなって、だらしがなかったんだなあ)と思ってかまいません。」
僕らの世代は子供の頃、少なからずこういう希望を持っていたんだ。
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