ギターでシンセサイザーを演奏できるというのを知ったのは多分ROLANDのカタログを見て。「GR-500」。
80年代前半はまだシンセサイザーが珍しく、いろんな番組でシンセサイザーを紹介する特集をやってました。
パーカッション・シンセサイザーなんてのもテレビで紹介してたのを見たことがあります。
で、ギター・シンセは...。
これは今もしっかり覚えてます。 「8時だヨ!全員集合」!!!
ゲストの若造ロック・バンドのギタリストが、間奏でシンセの音に切り替えてギター・ソロを弾いたのです!
もうテレビに釘付け。20秒もなかったと思います。
で、ソロを弾き終えると、会場から拍手!
あれ、なんていうバンドだったんだろう...。
僕が最初に手に入れたシンセサイザーはKORGの「MS-20」というセミモジュラー・シンセ。
なんでコレを選んだかというと、安い、ツマミが多い、なんかわからん穴がいっぱいある。
他社の同価格帯のシンセと比べて機能がたくさんあるんだろうと思ったから。
(当時は、YAMAHAが「SC-10」、ROLANDが「SH-1」。どちらも一度は購入するも売却。「MS-20」は現在も健在)
さらに、「MS-20」の広告に「エクスターナル・シグナル・プロセッサー」機能でギター・シンセができると書いてあったので、これが決定打となりました。
「エクスターナル・シグナル・プロセッサー」とは、要は外部の音を入れて、その音の音程と発音タイミングで「MS-20」を鳴らしちゃおうという強引な機能。
これを使えばギター・シンセになるというものです。
やってみると、誤動作すごいし、まあこんなもんかな...という感じでした。
アナログ・モノラル仕様なので、そこらへんも考えて弾かないといけないんですね。
その後、KORGの「X911」というアナログ・ギターシンセ・ユニットを手に入れましたが、これは「MS-20」の外部入力機能を改良したような感じでした。
音色、機能について、すごく不満が...。
ギターシンセとして使うよりも「MS-20」と接続して楽しんでました。
当時の有名なギター・シンセはROLANDの「GR-500」「GR-300」「GR-700」。
(「GR-700」からデジタル・シンセになったと思う)
高額なので手に入れるなんて絶対無理。
そんな時にエフェクター感覚のギター・シンセ・ユニット「GR-09」が発売。
お店でLed Zeppelinの「Rain Song」を弾いてみて、なかなか良い感じ!
「GR-09」購入後、持っていたレスポール・タイプのギターに専用ピックアップをつけてみたのですが、
やはり素人には難しかったです...。
ピックアップの反応がイマイチ。しばらく頑張ってみましたが、どーにもならずこれも売却...。
(ところで、Jimmy Pageは早くからギターシンセに関心を持っていて、ROLANDのスポンサーにもなってました。ネットで検索すれば当時のギター・シンセ使ってる写真が出てきます。
オフィシャルではないけど、「ルシファー・ライジング」で使ってたのが最初かな?
アルバム「デス・ウィッシュ2」 その後のソロ・アルバム「アウトライダー」でも使ってたな...。)
ギターはギター、シンセはキーボード付き! と考えるようになって、しばらくはギターシンセに熱をあげることはなくなりました。
その後、ROLANDからは「GR-30」「GR-33」「GR-20」が出ましたが、興味湧きませんでした。完全スルー。
ところが「GR-55」が出た時、デモ演奏などの動画を見て再び火がつきました。
今度は専用ピックアップ装着済みのギターとセットで購入。
(オークションで個人からの購入。ギターはスクワイヤーのすごく安いやつだと思います)
現在はこれのおかげで、ソロ・パフォーマンスができています。
さらに「GR-20」、「GR-33」も購入。
(めちゃくちゃ安かったんですよ)
実は、今は「GR-55」よりも「GR-20」の方に魅力を感じています。
「GR-20」は不便な箇所もあるんですが、音色が僕の好みのものが多いです。
「GR-55」には無い音色がたくさんあります。
さらに言うと、「GR-55」の方が音色はいいんです。が、それっぽくない...。
「GR-20」の方は、メーカーで作られて整えられた音色という印象。
でも「らしさ」があるんですね。
今は「GR-20」で試行錯誤中...。
ちなみに「MS-20」によるギター・シンセですが、誤動作によるノイズがカッコイイ効果になるので、多分いつか日の目をみると思います。^^)
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