Roland JD-800

RolandのJD-08をオークションで通常価格よりかなり安い物を落札しました。


JD-08は90年代に発売されたJD-800を超小型にして再現したモジュールになります。

実はJD-800を所有しているのですが、故障で全く使えません。

2度も修理に出しましたが、メーカーからとうとうパーツが無くなったという連絡があり修理不可になりました。


JD-800が出た時は衝撃的で、まずルックスでやられました。

元々僕はアナログシンセに憧れていた人間で、当時主流のデジタルシンセは抵抗がありました。

デジタルシンセでは数個のボタンとスライダー、小さなディスプレイで全ての作業を行うのが普通でした。

ところがJD-800はデジタルシンセでありながら主要パラメータをスライダーにしてフロントに設置しているという、実にゴツゴツしたルックスだったのです。

これはアナログ的なエディットができる!

絶対欲しい!

発売後、ローンで購入したのでした。



JD-800はデカいんですよ。

何度かライブでも使いましたが、ケースも無く、運搬が大変でした。

音はPCM音源。 正直あまり好きではなかったです。(オイオイ...)

見てくれから思いっきりアナログ的な音を期待したのですが、当時のSCシリーズ、Dシリーズ系の音源という感じ。

悪い言い方をすればその辺をエフェクターを使うことで補ってる…?という個人的感想。

とはいえスライダーを使った操作は、ボタンを押してウインドウに表示される数値を調整するエディットに比べると大変創造的。

それに小室サウンドとしてJD-800のピアノ音色は有名になってますし、一時代を築いたシンセなんですね。


特徴的なのはフィルターのレゾナンスをマックスにした時の発振を再現してくれている。

もちろんほんとに発振してるわけでは無く擬似的なものでしょうが、フィルターの発振は当時は珍しかったと思います。

所有していたCASIO CZ-101、Ensoniq VFX-SDにもフィルター発振は無く、オシレーターに発振した波形が用意してあり、ビヨーンといったシンセ特有の音はそれを使って作っていました。

それから3つのエンベロープジェネレーター。

エンベロープのパラメータは通常4ポイントですがJD-800 は8ポイント。

僕が知ってる限り、JD-800が発表される以前、カシオのCZ101がコレを採用して以降、他メーカーの製品も同様のエンベロープを採用したように思います。

基本、オシレーターは1つしか無いのですが、JD-800ではこのような音作りできるモジュールが4つあり、好きな組み合わせが可能でそれなりに分厚い音ができました。

小林義男 Yoshio's Ownd

広島県安芸郡府中町在住のミュージシャン 小林義男 の情報発信サイト DTMレッスン、レコーディング、演奏やってます。 自主制作CD販売中。