「エスパイ」1974年 を鑑賞する。

子供の頃、映画「日本沈没」が大ブーム。

「日本沈没」はテレビドラマ化もされて、そちらも話題になってました。

当時はノストラダムスなどの終末思想がもてはやされ、パニック映画も沢山出てました。

小松左京の童話「宇宙人の宿題」なんてのも買って読んでました。


そんな中、1974年に公開された「エスパイ」という映画。

小松左京の原作で超能力を題材にした内容です。

「お金かけて大人が超能力の映画作ってるんだ!」子供として嬉しかったです。

ポスターや特集記事でもうワクワクしてました。

今思えば、あまり宣伝されてなかったように思います。記事の扱いも小さなものでした。


ところが残念なことに、住んでいたのは超ど田舎。簡単に映画館に行けません。

YouTubeとかアップされているのはほんの一部分。(主にゆみかおるのポロリシーン)

全編を観ることは難しい状況でした。

ところが、Amazon primeで無料で観れることが判明。

子供の頃から観たかった「エスパイ」をやっと観ることができました。


で、感想。

当時としては映像頑張ってると思います。

海外ロケが多く、外国人の役者を使用してますが、皆さんアフレコで流暢な日本語を喋っているのは…まあ、しょうがないのかな。

ストーリーは意外にしっかりして好感持てました。

「子供騙しでバカバカしい」という人もいると思いますが…。


でも、雰囲気がなんかおかしい!

音楽だよ!原因は。 一番気になったのは音楽!

平尾昌晃先生。うーん。個人的にはキツイなあ。

先生の曲が流れてますが、なんか修羅雪姫を思い出す。

演歌、歌謡曲の世界観。

合わんなあ〜。

他に戦隊ヒーローもの、マツケンサンバで有名な京建輔先生。

合わんなあ〜。

音楽次第でもっと重厚な感じになったと思う。


それと、オヤッと思ったのが、ラスト付近、洋館の中で繰り広げられる若山富三郎と戦うシーン。

ここだけセットが凄い凝ってる。

超能力で戦う特撮もなかなかよろしい。

が、なんか観たことある…と思ったら、これ「ヘルハウス」に出てくるポルターガイストじゃん!

「ヘルハウス」の日本公開は同じく1974年。

もしかしたら73年のアメリカ公開を観たんじゃないのかな?

当時はオカルトのブームでもあったので、ブームにあやかって取り入れたとも考えられるなあ。


小林義男 Yoshio's Ownd

広島県安芸郡府中町在住のミュージシャン 小林義男 の情報発信サイト DTMレッスン、レコーディング、演奏やってます。 自主制作CD販売中。